ネクスウェイとサイバートラストは、犯罪収益移転防止法(犯収法)に準拠した「オンライン本人確認サービス」にて、マイナンバーカード認証の提供を2018年8月より開始することを発表した。
同社では、2017年3月より、転送不要郵便で本人確認(以下 KYC)を行う「本人確認・発送追跡サービス」の提供を開始してきた。
提供開始する「オンライン本人確認サービス」では、同社が提供するアプリを利用しマイナンバーカード認証で、事業者がネット完結での顧客の本人確認が可能となり、口座開設などを敏速に行えるもの。
同サービスは、公的個人認証におけるプラットフォーム事業者として総務大臣認定を取得した「サイバートラスト オンライン本人確認プラットフォームサービス」を活用したもので、現在の犯収法で認められているオンラインでの取引時確認の方法である、マイナンバーカード認証を用いた本人確認サービスとなっている。
本人確認が必要な顧客は、Android端末にマイナンバーカードをかざすことで、オンラインでの本人確認が可能。また、特定事業者はネクスウェイが提供するライブラリを事業者アプリに組み込むことで、簡単に本人確認を実現できる。 これにより事業者は、転送不要郵便を送ることなく本人確認をオンライン上で完結できるとしている。
これにより事業者には、郵便および事務コスト削減や生産性向上、顧客の取引開始の即時性による離脱防止、事業者の現況確認のコスト削減(次期追加予定)などのメリットが発生するということだ。
なお、利用料金は初期導入費が10万円、サービス基本料金が6万円/月、失効確認料金は200円/件となっている。
ネクスウェイは今後、2018年に予定されている犯収法の改正に準じたネット完結型の本人確認方法も対応し、郵便とネット完結型の本人確認を兼ね備え、利用者が手段を選択できる本人確認アプリの開発を目指すとしている。