NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は7月27日、インドにおける同社の子会社であるNetmagic Solutionsを通じて、「インド ムンバイ 6 データセンター」(ムンバイ6)および「インド バンガロール 3 データセンター」(バンガロール3)を7月27日に提供開始すると発表した。

インドにおいてムンバイ6は8番目、バンガロール3は9番目のデータセンター(DC)となる。ムンバイ6は、サーバルーム面積が約7900平方メートル(2750ラック相当)を保有しており、ムンバイ国際空港から車で約15分のエリアに建設し、「インド ムンバイ 5 データセンター」に隣接している。インド国内外のインターネット関連企業・メディア・金融機関のユーザー企業を対象にサービス提供する。

  • ムンバイ6の外観イメージ

    ムンバイ6の外観イメージ

一方、バンガロール3はサーバルーム面積約5700平方メートル(1500ラック相当)を保有し、バンガロール市の東部に位置するWhitefield地区に建設。インド国内外のシステム開発・運用管理を受託するITサービス企業やBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)企業を対象にサービス提供するという。両センターの提供開始により、インドにおけるDCの供給能力が約1.7倍に拡大する。

  • バンガロール3の外観イメージ

    バンガロール3の外観イメージ

両センターの特徴として「電力・通信の安定性」「インドで事業展開するユーザー企業に対するネットワークやクラウドを含めたICTソリューションの提供」「国際認証に準拠した安全かつ柔軟な運用サービス」の3点を挙げる。

電力・通信の安定性に関して、両センターは同社のDCサービスブランドである「Nexcenter」が定める厳格な設備・運用基準に準拠しているほか、電力・空調・通信設備の冗長化やセキュリティ設備の導入などにより、インドにおいて最高レベルの信頼性やSLAを備えたサービスを提供するという。インド国内は一般的に電力供給が不安定で停電も多いというが、両センターでは24時間365日にわたり安定した電力を継続的に供給する。

ICTソリューションの提供については、グループ会社であるNTT Communications India Network Servicesを通じて取得した、インド国内長距離通信ライセンスやインド国際長距離通信ライセンスに基づいて、インド国内向けMPLSサービスおよび、グローバルネットワークサービス「Arcstar Universal One」を展開している。これらのサービスとクラウドサービスなどを組み合わせたICTソリューションを提供し、ユーザー企業のハイブリッドICT環境の最適化を実現するとしている。

運用サービスに関しては、ITシステム運用管理の包括的ガイドラインであるITIL(Information Technology Infrastructure Library)に基づき、ISO 27001、ISO 9001、ISO 20000-1などの国際認証に加え、SAPやCisco認定を取得した運用体制で、各種マネージドサービスやオンサイトスタッフによるリモートハンドサービスなど、安全かつ柔軟な運用サービスを提供するという。また、クレジットカード業界のセキュリティ基準であるPCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)の認定も取得を予定している。