富士ゼロックスは25日、サイネージ画面と音声を同期して施設情報などを配信でき、読みやすさや配色などユニバーサルデザイン対応の災害時用コンテンツを含む、多言語表示対応のクラウド型デジタルサイネージサービス「SkyDesk Media Message(スカイデスク メディアメッセージ)」の販売を開始した。
SkyDesk Media Messageは、商業施設や公共施設などの施設情報案内などでサイネージ画面と館内放送などの音声を同期し、多言語で配信できるサービス。画面と音声を同期させることで、視覚と聴覚の双方から情報が提供できることに加え、災害時用のコンテンツはユニバーサルデザインに対応。これにより、外国人を含む多様な人々に、より直感的にわかりやすく情報を伝えることが可能となっている。
平常時コンテンツは顧客の要望に応じて作成し、災害時については、地震や火災の発生から収束に至るシーンに沿った約20種類のコンテンツが音声とともに用意される。対応言語は、日本語と英語の2言語版、または4言語版(日、英、簡体中、韓)から必要に応じて選択できる。日本語と英語の文字は読みやすさに配慮した「みんなの文字」を採用し、配色ではカラーユニバーサルデザイン(CUD認証取得)を使用するなど、ユニバーサルデザインに対応している。
また、情報の配信・更新は、クラウド型CMSにより複数のサイネージ端末へ一斉に行え、統合監視クラウドで常時監視し、障害を迅速に検知・通知する。サイネージ画面はCMSによるスケジュール表示に加え、タブレット操作による「割込表示」で即座に切り替えることも可能。災害時の「割込表示」では、用意された20種類の想定シーンから該当の災害シーンをタブレットで選択して配信すると、サイネージ画面が切り替わり、音声も自動再生される。
さらに、光ケーブルを利用し映像や音声を長距離伝送可能な当社の4K HDMI・IP光伝送器(オプション)を組み合わせると、広い施設に点在するサイネージにタイムラグなく、安定した映像配信ができ、大型施設でのシステム構築も可能となる。
なお、SkyDesk Media Messageの初期費用は、初期設定費用が10万円、災害時コンテンツ2言語(日・英)が46万2,000円、災害時コンテンツ4言語(日・英・簡体中・韓)が58万8,000円。1台あたりの月額費用(サービス利用料)は1〜10ライセンスが3,500円、11〜30ライセンスが3,000円、31〜50ライセンスが2,500円、51ライセンス以上が2,000円で、CMS利用料(容量無制限)は月額6,000円。なお、表示装置(サイネージディスプレイ)、STB、タブレットPC、インターネット環境は別途必要となる。