NetBSDプロジェクトはこのほど、「Announcing NetBSD 8.0」において、NetBSDの最新版となる「NetBSD 8.0」の公開を伝えた。NetBSDの6つ目のメジャーリリースに相当するバージョンとされており、安定性の向上やバグの修正、そのほか多数の新機能追加が実施されている。

注目される主な変更点は次のとおり。

  • USB3サポートの追加
  • カーネル内オーディオミキサーの導入
  • リプロダクションビルド機能
  • PaX MPROTECT (W^X)メモリプロテクションをi386、amd64、evbarm、landiskでデフォルト有効化
  • PaX ASLR (アドレス空間レイアウトランダマイゼーション)をi386、amd64、evbarm、landisk、sparc64でデフォルト有効化
  • ルートベースVPN向けの擬似インターフェースipsecif(4)を追加
  • ネットワークスタックの一部をMP-safeに変更(NET_MPSAFEカーネルオプションが必要)
  • WAPBLの安定性向上とパフォーマンス向上(NetBSDのファイルシステムログオプション)
  • Announcing NetBSD 8.0

    Announcing NetBSD 8.0

i386およびamd64に関連して実施された変更は次のとおり。

  • Meltdown緩和機能SVS(Separate Virtual Space)をデフォルトで有効化
  • Spectre V3緩和機能retpoline(gccで対応)をデフォルトで利用
  • IntelおよびAMD向けSpectreV4緩和機能導入
  • PopSS回避処理を有効化
  • 特定のIntelプロセッサでLazy FPUセービングを無効化
  • SMAPサポート追加
  • (U)EFIブートローダ導入

アップデートされた主なサードパーティ製ソフトウェアは次のとおり。

アップデートされたサードパティ製ソフトウェア
GCC 5.5、 GDB 7.12、 GNU binutils 2.27、 Clang/LLVM 3.8.1、 OpenSSH 7.6、 OpenSSL 1.0.2k、 mdocml 1.14.1、 acpica 20170303、 ntp 4.2.8p11-o、 dhcpcd 7.0.6、 Lua 5.3.4

バイナリが提供されているシステムは次のとおり。

対応しているシステム
acorn32、 algor、 alpha、 amd64、 amiga、 amigappc、 arc、 atari、 bebox、 cats、 cesfic、 cobalt、 dreamcast、 emips、 epoc32、 evbarm、 evbmips、 evbppc、 evbsh3、 ews4800mips、 hp300、 hpcarm、 hpcmips、 hpcsh、 hppa、 i386、 ibmnws、 iyonix、 landisk、 luna68k、 mac68k、 macppc、 mipsco、 mmeye、 mvme68k、 mvmeppc、 netwinder、 news68k、 newsmips、 next68k、 ofppc、 pmax、 prep、 rs6000、 sandpoint、 sgimips、 shark、 sparc、 sparc64、 sun2、 sun3、 vax、 x68k、 xen、 zaurus

最新版のダウンロードは世界中のミラーサイトなどから実施できる。