NECは、台湾セブン-イレブン未来コンビニ「X-STORE」に顔認証AIエンジン「NeoFace」を活用した顔認証システム、および画像認識を活用したPOSシステムを提供したと発表した。

「X-STORE」は、本年1月より台湾セブン-イレブンの本社ビル内に社員限定利用として開設され、6月25日より一般消費者向けの利用が開始された。台湾セブン-イレブンは、「X-STORE」で最新のAI・IoT技術や運営モデルの実証実験を行うとともに、店舗内のデータをマーケティングに活用することで、台湾リテール業のイノベーションを加速することを狙っている。

  • 「X-STORE」

NECの顔認証システムは、利用者の入退店と決済(現在本社社員限定)に採用され、無人店舗におけるセキュリティの向上とFace in、Face pay、Face goという利用者の新しい購買フローを実現する。

具体的には、店舗入口の横に設置した端末で事前に登録した顔画像と、入退店時に通るゲートのカメラで撮影した顔画像を照合して本人確認を行うとともに、入店する際には、利用者ごとに合わせたメッセージをゲートのモニターへ表示する。

また、本社社員限定で顔認証による決済も可能。購買情報は給与システムに連携し、給与天引きで清算される。

画像認識を活用したPOSシステムは、決済時に行う購入商品の読み取りに使われ、利用者がレジ台に購入商品を置くと、カメラが複数商品を一括で自動認識。これにより、バーコードを一つ一つ読み込ませる必要がないため、決済における商品の読み取りを効率化する。

  • 画像認識を活用したPOSシステム(必成店)