NECソリューションイノベータは7月19日、画像認識製品の機能強化として、顔認証パッケージである「NeoFace KAOATO」及び、画像による人物像分析システムである「FieldAnalyst」の最新版を7月末に提供開始すると発表した。

価格は、NeoFace KAOATOサーバが49万8000円(税別)、FieldAnalyst for Gate/FieldAnalyst for Signageサーバライセンスが20万円(同)。いずれも、今後1年間で1億円の売上を目指す。

  • NeoFace KAOATOの顔位置情報集計機能のイメージ

両製品とも、さらなるサービス向上を目的として、より幅広い来場者層分析を求める店舗や施設を支援するため、検出率の向上やグループ属性を推定する機能などの強化を行ったという。

NeoFace KAOATOの最新版では、人物の動線情報を提供する顔位置情報集計機能に加え、FieldAnalystの一部機能を組み込み、マスクやサングラスなどを装着した顔の検出が可能になったという。

追加された顔位置情報集計機能では、カメラで撮影された人物の顔情報から人物の位置を分析し、カメラ間の移動経路を動線情報として提供できるようになった。

また、位置を分析した人物の顔情報にIDを付与して動線情報を保存するため、ログ情報から期間を指定して抽出した動線情報を基に、来場者ごとのリピート分析が可能になるという。

検出機能の強化では、FieldAnalystの強化機能を一部組み込み、検出機能を強化した。これにより、マスクやサングラスなどを装着した顔の検出が可能になるとしている。また、人物の後ろ姿(上体)を検出してログとして記録することも可能になったという。

これらの機能強化により、同社既存製品と比較して人物検出率は約20%向上するという。

  • FieldAnalystの人物検出率の比較(右が最新版)

  • グループ属性推定機能のイメージ

  • スタッフ検出機能のイメージ

FieldAnalystの最新版では、マスクやサングラス、帽子を装着した人物の検出率を向上し、店舗スタッフの検出や家族などのグループ属性を推定する機能を追加した。

人物検出率の向上では、マスクやサングラス、帽子を装着した人物の検出率を改善したことで、未検出の人物を減らし、より正確なデータを収集できるようになり、同社の既存製品と比較して、人物検出率が約20%向上するという。

スタッフ検出機能の追加では、店員の制服を予め登録することで、カメラに映る店員をスタッフとして検出し、検出人数から除外できる。これにより、来場者のみを対象としたデータを取得できるようになるとしている。

グループ属性推定機能の追加では、人物個人の属性に加えて、友人同士や家族といったグループ属性を推定でき、これにより、グループ単位で来場者層を分析可能になるという。 なお同機能は、FieldAnalyst for Gateのみの対応となる。