日本マイクロソフトは2018年7月18日、「Internet Explorerの今後について」と題した記事を公式ブログに掲載した。記事によればInternet Explorerのサポート期間については回答できないものの、現代的なWebへ技術移行が進んでいる社会背景を踏まえて、Microsoft Edgeへの移行を強くうながしている。
日本マイクロソフトは2018年3月の時点でAdobe Flashのサポート終了ロードマップを記事として公開。2020年末にはMicrosoft EdgeおよびInternet ExplorerによるAdobe Flashの実行は不可能となる。また、既に2016年1月以降、各OSで動作する最新バージョンのInternet Explorerのみがサポート対象となり、Windows 10ではInternet Explorer 11がその対象。
Windows 10の標準WebブラウザーはMicrosoft Edgeだが、ActiveX コントロールやBHO(ブラウザーヘルパーオブジェクト)、VBScriptなどを必要とするWebサイト閲覧時は、エンタープライズモードサイト一覧を利用すれば、Internet Explorer 11へ自動的にリダイレクトさせることが可能だ。
実質的にInternet Explorerを使用する場面は少ないものの、Microsoft IntuneのレガシーなコントロールパネルはSilverlightで動作するため、Internet Explorerが必要となる。だが、そのSilverlightについても、Microsoftは2015年7月の時点で使用中止を推奨し、2021年10月でサポートを終了する予定だ。イントラネットなどInternet Explorerベースでシステムを構築してきた企業は早めの移行が求められる。
阿久津良和(Cactus)