シスコシステムズは7月18日、インテント ベース ネットワークのコントローラであるCisco DNA Centerに新しい開発者向けツールとオープンなAPIを提供することを発表した。
インテント ベース ネットワークは、ユーザがネットワークに要求しているインテント(意思)を捉え、それを多様なデータセンター ネットワーク全体にわたって自動化して適用し、確実に実施しようというもの。
今回提供するAPIによって、アプリからネットワーク機器の情報を取得し、その情報によって、ネットワーク機器の制御を行い、ポリシー適用など運用の自動化を可能にする。
APIはシスコ製品に対応するものだが、一方の開発者向けツールは、サードパーティの製品に対応するもの。このツールを使ってパートナー等が新たなアプリを開発し、ユーザーに提供することを想定している。これらツールを使うことで、シスコ以外の製品を含めたマルチベンダー環境の一元的な管理や制御を可能にする。
また、同社はCisco Tetrationソリューションに、仮想アプライアンスバージョンとSaaSの2つの提供モデルを発表した。提供は6月からすでに開始されている。
Cisco Tetration実行中のプロセスの振る舞いを基準とし、マルウェアの実行形式と一致する、通常とは異なる振る舞いを識別したり、サーバにインストールされているすべてのソフトウェア パッケージとバージョン情報の正確なインベントリを取得したり、すべてのパケットヘッダからプロセスやソフトウェアなどに関する詳細な情報を収集・分析して、アプリやネットワークの可視化、ホワイトリスト ポリシーの自動生成などを行う。
今回提供された2つのモデルは、これまでのオンプレミス フォームファクターCisco Tetrationと同じ機能と性能を提供するという。