大成建設は、7月18日~20日にかけて東京ビッグサイトにて開催されている工場・プラントと社会インフラの環境対策、省エネ化、IT化の推進を支援する総合エンジニアリングの展示会「スマートエンジニアリングTOKYO 2018」において、「見える・つながる・進化する 次世代工場」をテーマに、スマートファクトリの実現に向けた取り組みの紹介を行なっている。
中でも見所なのは、生産施設での作業効率の向上を目指して開発が続けられている力触覚伝達技術(ハプティクス)を利用した遠隔操作システム(試作2号機)の実演デモ展示。作業者が、遠隔地にあるアーム型のコントローラを動かすと、ロボットアームも同じ動きをし、ものを掴む動作をすれば、ロボットアームもものを掴むことができるといったもので、これまで、ロボットに動作を教える場合には、相応の時間をかけて、教育する必要があったが、ロボットと同じ動きをするコントローラを採用することで、誰でも容易に遠隔地からロボットを直接操作することを可能としたという。
現時点では試作機ということで、ロボットに動作を学ばせる、といったことはできないものの、詳細的には機械学習やAI(人工知能)を活用することで、作業手順や力加減の学習ならびに工場内での再現といったことや、そこからのフィードバックによるさらなる作業の最適化への発展などを目指すとしている。
また、同社は工場の建設のほか、ライン構築や装置・設備の調達なども行なっていることから、こうした遠隔操作ロボットも、そうしたソリューションに組み込むことで、顧客の生産施設における生産性向上の実現に貢献していきたいとしていた。