ARで実現される設備メンテナンスの高度化
明電舎および明電エンジニアリングは、7月18日~20日にかけて東京ビッグサイトにて開催されている生産設備から社会インフラ、各種災害対策まで「メンテナンス」「レジリエンス」に関する最新の製品・技術・サービスが一堂に介する展示会「メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2018」において、設備保守にAR(拡張現実)を活用する「ARメンテナンス」を参考出展している。
これは、PTCのARソリューション「Vuforia」をベースに開発されたもので、タブレットを設備にかざすと、設備の稼働状況をタブレット上に表示できるほか、日常点検業務を手順説明とARによる指示に沿って慣れていない作業者でもできるようにしたり、定期点検時などにおける設備の分解手順のその場での表示などができるようになっている。
また、ThingWorxとも連携しており、IoTセンサで常時監視を実施。そこから得たデータから異常振動などが発見された場合、一時調査をクラウドで表示される情報から行なうほか、それでも原因が特定できない場合は、設備の運転員とともに異常原因の特定を進める、といったことも、リモートアシスタンス「Vuforia Chalk」を活用することで可能、遠隔地と現場を結んで、現場に熟練の作業員が不在の場合でも、作業を行なうことも可能となっている。
なお、同社では本年度は、社内でソリューションについての評価を進める予定としており、本格的な外部への提供については2019年度からを予定しているとのことである。