Slack Technologiesは2018年7月17日(米国時間)、プロセスやタスクを自動化する「Missions」を買収したことを公式ブログで明らかにした。Missionsは非コーディング環境で業務の自動化を可能とするワークフローシステムとして愛用されてきた。

 Slack用アプリケーションとしては、会議設定用のDonutや、ナレッジ管理のGuruなど多くのツールが存在するが、いずれも英語環境を前提としていた。今回の買収でMissionsが標準機能として組み込まれると、日本語へのローカライズなども期待できる。

  • 新規従業員入社時のプロセスを合理化するため、税務書類の署名やガイドの案内、出席者の案内を自動化する(画像はすべて公式ブログより抜粋)

    新規従業員入社時のプロセスを合理化するため、税務書類の署名やガイドの案内、出席者の案内を自動化する(画像はすべて公式ブログより抜粋)

 Missions創業者兼CEOのMike Brevoort氏は、「ビジネスのあらゆる場面で人々の協力を可能にする(ためにMissionsを開発した。我々が)Slackに加わることで、この展望を大規模に拡大し、仕事へのインパクトを与えられる」とコメントを寄せた。

  • Missionsを利用することで、従業員のリクエストに対する優先順位を付けるための内部フローも構築できる

    Missionsを利用することで、従業員のリクエストに対する優先順位を付けるための内部フローも構築できる

 Missionsの統合についてSlack Technologiesは、承認や共有通知といった管理機能の利便性向上に焦点を当て、長期的には開発者がAPI経由でワークフローを制御可能にするといったロードマップを用意している。

阿久津良和(Cactus)