昨今注目を集め実践する企業も増えたテレワークの支援や、“時や場所に縛られる”ことのない会議システム、ビジネスパーソンがノビノビ快適に業務に集中することができるワークプレイスの構築、さらには、AIに代表される先進のテクノロジーを利活用したRPA(Robotic Process Automation)等を用いた業務自動化ソリューションなど、生産性向上・コスト削減につながる製品・サービスが一堂 に出展された「働き方改革EXPO」が7月11日から13日の3日間、東京ビッグサイトで開催された。
“働き方改革”については、政府においても“一億総活躍社会実現に向けた最大のチャレンジ”と捉え、力を入れている重要施策のひとつ。その影響もあってか、展示会場には数多くの来場者が詰め掛け、自社に活かせるアイディアやソリューションがないかと真剣な眼差しで場内を巡る人々の姿が印象的だった。今後数回にわたり、本イベント会場内で来場者の注目を集めていたブースをピックアップして、その働き方改革を実現するソリューションについて紹介していこう。
まず本稿でピックアップするのは、ドキュメントスキャナーなどのPC関連周辺機器でお馴染みのPUFブースだ。PFUでは「凜として。美しく。スマートなワークスタイル変革を。」を旗印に、業務効率化やペーパーレスオフィスを実践する“オフィスマネジメント”、シームレスかつ透明性の高い情報共有やチームの連携を実現する“コラボレーション”、サテライトオフィスや在宅での勤務を普段会社での業務と変わることのない働き勝手を叶える “テレワーク”、そして、ITインフラの構築やセキュリティといった“安心・安全”の4つのメニューでビジネス拡大に貢献するスタイルを理想的なカタチで提供するという。
そんなPFUブースでひと際眼を惹いたのが、「会議室向けAI環境センサー」で実現するAIによる会議の見える化ソリューションだ。読者のなかにも「会議を行いたいのに会議室が空いていない!いろいろ決めなくてはいけないというのに……」と、会議室という“場所”の制約によって何かを先送りにせざるを得ない状況に身に覚えのある方が多いのではないだろうか。
この「会議室向けAI環境センサー」は、環境音識別AIによってプライバシーに配慮したカタチで会議室利用状況を自動で検出、予約が入っているにも関わらず実際に利用されていないカラ予約を自動で解除し有効利用を促進するというものだ。また、設置するために工事等を必要とせず、電源を繋いで会議テーブルに置くだけで利用することが可能なのもありがたいポイントなのではないだろうか。それに加え、ボタンひとつで会議の様子を録音することができる機能や、会議室内のCO2濃度を測定し数値が悪化した場合は換気等を促す機能も有しているのが特徴的だ。
解説員の方に話を伺ったところ、この「会議室向けAI環境センサー」は現時点では参考出展とのことだが、実際に製品化に向け動いているそう。気になる会議室予約ソリューションとの連携については、顧客のニーズ、利用者からの声を拾い上げて検討していくとのことだった。
PFUブースではその他にも、ビジネスパーソンから厚い信頼を得ているドキュメントスキャナーとAIを用いた紙文書入力業務の自動化を実現するソリューションや、VDI(Virtual Desktop Infrastructure)に仮想環境のセキュリティ対策を組み合わせた安心・安全のテレワーク環境を提供するセキュアVDIソリューションなど、ユーザーのニーズを叶える働き方改革実践へのアプローチを示していた。