GMOインターネットグループのGMOペイメントゲートウェイ(GMO-PG)は13日、日本では初になるという駅の券売機を活用した銀行預金のキャッシュアウトサービスの開発を東京急行電鉄(東急電鉄)、横浜銀行、ゆうちょ銀行とともに開発を開始することを発表した。2019年春からの東急線各駅でのサービス提供を目指す。

銀行Pay(GMOペイメントゲートウェイ<a href="https://www.gmo-pg.com/service/ginkopay/" target="_blank">公式サイト</a>内)

銀行Pay(GMOペイメントゲートウェイ公式サイト内)

開発するシステムは、GMO-PGと横浜銀行が2016年に共同で開発した「銀行Pay」にキャッシュアウト機能を追加するもので、法改正により一定の条件下でのデビットカードやスマートフォンでのキャッシュアウトが国内でも認められるようになったことを受けて4社で開発を進める。

銀行Payは、導入銀行から利用者向けのスマホアプリにあらかじめ自分の口座を登録することで、QRコードや暗証番号入力で支払いが可能になるシステムで、金融機関は独自のスマホ決済サービス以外にも、導入銀行間でのマルチバンクによる加盟店管理機能一元化などシステムをASP型のOEMとして活用できる。

今回発表された新たな開発は、銀行Payの仕組みを利用し東急線各駅の券売機での銀行預金のキャッシュアウトを可能にするもので、横浜銀行の「はまPay」とゆうちょ銀行の「ゆうちょPay」(2019年2月提供開始予定)各アプリにおいてQRコードを使って現金を引き出せるようにする。

銀行Payは、スマホと銀行の強みを活かした新たな決済手段提供による地域経済活性化支援を打ち出しているが、「駅」という生活動線上に手軽なキャッシュアウトを提供することで地域に根付いたサービスを広げていく構えだ。