キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は7月12日、クラウド型メールセキュリティサービス「GUARDIANWALL Cloudファミリー」の新ラインアップとして「GUARDIANWALL メールアーカイブサービス」の提供を開始した。

新サービスは、メールフィルタリングソリューション「GUARDIANWALL Mailファミリー」のメールアーカイブ機能をクラウドサービス化。これにより、ユーザーが利用するメール環境を問わないほか、情報セキュリティ担当者の運用負荷を増やすことなく、安全・確実なメール保全(アーカイブ)の手軽な導入を実現するという。

  • 「GUARDIANWALL メールアーカイブサービス」の概要図

    「GUARDIANWALL メールアーカイブサービス」の概要図

また、従来から提供していた「GUARDIANWALL メール無害化サービス」では、巧妙化する標的型攻撃メールへの対策強化として「添付ファイルのマクロ除去」を行うファイル無害化機能を追加し、提供開始する。

さらに、利用するメール環境を問わずアーカイブ機能を手軽にアドオン可能、正確かつ高速なアーカイブ検索によりクラウド型メールシステム「Office365」を補完、手軽にメール監査の運用を実現、設定により権限・閲覧範囲を柔軟に設定可能といった特徴を持つ。

サービスの主要機能は「メールアーカイブ機能」「メールアーカイブの検索・閲覧機能」「監査ログ(事後監査)機能」「統計レポート機能」「ウイルス検査機能」となる。

メールアーカイブ機能は、すべての送受信メールを添付ファイルも含めて独自形式で保存し、保存期間は目的・用途に応じて1年・3年・5年のプランから選択できる。

メールアーカイブの検索・閲覧機能は、わかりやすく、かつ詳細な条件指定が可能な検索インタフェースで、メール本文だけでなく添付ファイル内も正確かつ高速な検索ができるという。

監査ログ(事後監査)機能は、柔軟な権限・閲覧範囲の設定により、手軽にメール監査の運用ができ、監査した情報は、記録としていつ・誰が実施したのかを残すことを可能としている。

統計レポート機能は、メールの処理状況、管理者によるメールの監査実施状況、管理者の操作記録について、詳細なレポート機能により確認できる。ウイルス検査機能はウイルスの検査を標準で実装している。

一方、メール無害化サービスでは、ファイル無害化機能により、Officeのファイルに含まれるマクロおよび、PDFに含まれるJavaScriptを除去することで、添付ファイルを安心して開くことが可能なほか、従来から提供していたメール無害化機能では、添付ファイルそのものの削除や、URLリンクを無効化することも可能。

GUARDIANWALL メールアーカイブサービスの価格は、いずれも税別で初期費用が10万円(1ドメイン)、年額利用料金が1アカウントあたり、1年保存プランが2400円(月額200円相当)、3年保存プランが4800円(同400円相当)、5年保存プランが6000円(同500円相当)。