NTTコミュニケーションズ(NTT Com)とみらい翻訳は7月11日、資本業務提携に関する契約を締結し、みらい翻訳の第三者割当増資に対してNTT Comによる引き受けを実施したと発表した。

近年、日本企業のグローバル展開に伴って、外国語によるコミュニケーションやドキュメント作成のニーズが高まっており、これまで多くの企業ユーザーは時間と費用がかかる翻訳作業の委託や、セキュリティや専門用語の翻訳精度に不安があるインターネットの無料翻訳サービスの利用で対応してきたという。

このようなニーズに応えるためNTT Comは2018年3月にAI翻訳プラットフォームサービス「COTOHA Translator」の提供を開始。同サービスは、機械翻訳において高い技術を有するみらい翻訳との連携を通じて、最新のニューラルマシントランスレーション技術と、NTTグループの強みである日本語解析技術、および情報通信研究機構(NICT)の翻訳技術を投入して実現したものとなる。

両社は、今回の提携を通じてNTT ComのICT基盤(データセンターやネットワークサービス、クラウドサービスなど)、および自然言語解析やセキュリティなどの技術と、みらい翻訳が有する機械翻訳技術やアプリケーション開発力との連携を強化し、顧客の多様なニーズに対応するとともに、事業の発展を目指す考えだ。

具体的には、両社が有する経営資源やノウハウを活用して、サービスの共同開発やサービスラインナップの拡充に取り組むほか、多様化する翻訳ニーズに迅速に対応していくために、両社において企画・開発体制の強化を進めるという。