NTTドコモ(以下、ドコモ)は、沖縄県、沖縄ITイノベーション戦略センター(以下ISCO)、沖縄オープンラボラトリと連携し、第5世代移動通信方式(以下、5G)を活用した新たな利用シーンの創出に取り組み、沖縄県における産業振興や社会課題の解決を目指すことを発表した。
この取り組みにあたり、ドコモは、「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」に参画している企業・団体が、5Gの実験基地局・移動局装置などを無償で利用できる、常設5G技術検証環境「ドコモ5Gオープンラボ OKINAWA」を、本年12月より沖縄県内に開設する。
ドコモによれば、今後、ITイノベーションの応用による県内主要産業の課題解決と新たな価値創造の実現をめざす沖縄県およびISCOと協力することで、「ドコモ5Gオープンラボ OKINAWA」の利用を県内産業界に促し、5Gを活用した新たなビジネス・サービスを同県から創出することを目指すとしている。
また、沖縄オープンラボラトリの会員企業・団体が、「ドコモ5Gオープンラボ OKINAWA」の5G技術検証環境を活用可能にすることで、同ラボラトリの会員企業・団体と、ドコモ5Gオープンパートナープログラムのパートナー企業・団体とのマッチングを推進し、沖縄県における5Gを活用した新たな利用シーンの創出に向けた取り組みを行うということだ。
この連携における各社の役割として、沖縄県は5G技術・サービスに関する情報や5G技術検証環境を県内の各産業へ紹介し、5Gを活用した新たなビジネス・サービスの創出を促進する。ISCOは、IT活用による沖縄県全体の産業振興を図る産業支援機関として、5Gなど先進的なIT技術を活用したアイデアを実証事業など通じて育成し、ビジネス化を支援する。
沖縄オープンラボラトリは、従来のオープンソースを活用した次世代ICT基盤技術の実用化活動に加え、会員企業・団体の「ドコモ5Gオープンラボ OKINAWA」の活用を促進し、新たな5G利用シーンの創出をめざす。そしてドコモは、NECの協力のもと、「ドコモ5Gオープンラボ OKINAWA」を開設し各社と連携し、新たな5G利用シーンの創出による沖縄県の産業振興や社会課題解決を図り、当該5G利用シーンの全国展開を目指すとしている。
なお、設置する機器および実験内容は、5G基地局と5G移動局による5G伝送(数ギガのスループットが出るNEC製5G実験基地局・移動局装置を用意し、5Gの伝送能力を数値で確認できる)、高精細映像のデモによる体感(4K映像伝送環境を用意し5Gの伝送能力を視覚的に確認できる)、持ち込み機器の接続(パートナー企業・団体のシステムやコンテンツを持ち込み、5Gの実証実験できる)——となっている。