Canonicalは2018年7月9日(米国時間)、パブリッククラウドおよびDocker Hubに最適したLinuxディストリビューション「Minimal Ubuntu」をリリースしたことを明らかにした。AWS(Amazon Web Services)およびGCP(Google Cloud Platform)を推奨パブリッククラウドとし、イメージファイルはWeb上からダウンロードできる。
Minimal Ubuntuはクラウド上の仮想マシン用OSとして設計し、標準のUbuntuと比較すると、イメージサイズは50%未満、起動は40%高速化した。Amazon EC2やGCE(Google Compute Engine)、コンテナはLXDやKVM、OpenStackで利用可能。Minimal Ubuntuは既存のUbuntuパッケージとの完全互換を維持しつつ、Ubuntu Serverからテキストエディターやドキュメント、ロケールといったパッケージを削除して、Amazon EC2やGCE、KVMに最適化したカーネルを用いて、フットプリントを大幅に縮小している。
DockerイメージについてCanonicalは、「開発者は複数のコンテナ化でアプリケーションを迅速に展開できる」と述べ、Minimal Ubuntuの活用は「(パッケージを削減することで)セキュリティの脆弱性を回避し、更新回数の削減やネットワーク帯域幅の消費軽減、消費するストレージの削減につながる」とアピールした。
阿久津良和(Cactus)