シチズンファインデバイスは、製造工程内の自動検査ラインで寸法を計測するデジタルゲージ(接触式変位センサ)の新製品として、機構設計の簡素化を可能にする「アブソリュート方式 SAシリーズ エア駆動タイプ」を発売すると発表した。発売日は7月10日。価格はSA-S510PDが7万8,000円、SA-S110PDが11万円(いずれも税別)。
デジタルゲージ(接触式変位センサ)は、測定物に測定子が触れたときのスピンドルの動き量を内部のセンサで読み取り、数値化する測定器で、主に高精度の測定が必要な製造工程内の自動化ラインで用いられている。同社が2015年に発売したSAシリーズは、アブソリュート方式の採用により、ミスカウントしにくい、原点合わせが不要などの特徴を持っている。
今回発売された同製品は、エア駆動が採用されている。現在の標準品は変化量を測るためのスピンドルが自然状態では押し出されているため、計測する際にスピンドルを上下させるには、エアスライドなどの機構を別途設置する必要があった。同製品では、エアのON/OFFによりスピンドルを上下(エアON時に伸長)することができるためエアスライドなどが不要となり、従来品と比較して、コスト、設置スペースの削減になると共に、自動化ラインでの高速測定も可能になったということだ。