NTTドコモは7月6日、長崎県対馬市がICT教育推進の取り組みとして、LTEタブレット1320台を導入し、市内の中学校の全生徒と教員に貸与するとともに、すべての小学校にも児童たちが授業で使えるよう整備したと発表した。

対馬市は、既存のパソコン教室の拡充なども検討したが、初期費用とランニングコストが低いこと、場所に限定されない機動性の良さなどから、LTEタブレットの導入を決定したという。

例えば、ICTスキルを習得してもらうため生徒に自宅でも利用してほしかったが、Wi-Fi環境の有無で学習環境の格差が生じるのを避けたかったところ、LTEタブレットにより生徒全員が自宅で活用することが可能になった。タブレットの通信費用は対馬市が負担している。

導入にあたっては、自宅での使用に関して心配の声があったことから、事前に2カ月間の実証実験を実施。その結果をもとに、深夜の通信を制限するとともに、有害なサイトへのアクセスを防ぐなど、厳密なアクセス制限を実施している。

  • 対馬市が導入したタブレットシステム