日本OpenStackユーザ会は、8月2日(木)・3日(金)の2日間、OpenStack 専門カンファレンス「OpenStack Days Tokyo 2018」をベルサール東京日本橋で開催すると発表した。
第6回目を迎える今年は「Toward Cloud-Native」をテーマとして、OpenStackの枠を外し、さまざまなクラウドプラットフォームを横断するベンダーニュートラルな立場で行うという。
また、今回、“Cloud Native”をさらに掘り下げて議論する「Cloud Native Days Tokyo」を新しく立ち上げて同時開催する。
OpenStack Days Tokyo 2018実行委員会 委員長 長谷川章博氏(AXLBIT)は、「Cloud Native Days Tokyo」は、クラウドをより効率的に活用するためのプロジェクト横断イベントだと説明。「Iaasの基盤だけでなく、よりクラウドに活用していく部分にもフォーカスしていく」と語った。
OpenStack Daysはクラウドネチティブインフラを作る技術、Cloud Native Daysは、クラウドネイティブアプリケーションを動かす技術を扱うという。
なお、今回から一般参加は有料化された(10,000円、7/18までに事前登録の場合は5,000円)。
これについて長谷川氏は「これまでは、『OpenStackって何?』という啓蒙の色合いが強く、OpenStackを広げていきたい企業にスポンサーしていただいたが、今後は、Cloud-Nativeに使いたい技術者や企画担当の意見を反映させていくため、来場者から料金をいただいて、コストをまかなっていこうと思っている。コンテンツは中立的で幅広いものを揃えることができた」と説明した。
1日目の基調講演では、OpenStack Foundation Executive Director Jonathan Bryce氏、 OpenStack Foundation Executive Director Jonathan Bryce氏の講演が行われるほか、クラウド先進事例を紹介する基調講演として、顧客の行動を分析し、音声を通じて必要なサービスや情報を最適なタイミングで提供する「AIエージェント基盤」などをAWSで構築し、運用しているNTTドコモの秋永和計氏が登壇。大量の顧客情報を使用するシステムをクラウドに置くというセキュリティ課題を乗り越えながら、自社システムでは不可能だった新サービスの迅速な立ち上げ/クローズ、柔軟な運用メリットなど、革新的な可能性を手に入れた経緯や今後の展開を、「NTTドコモの雲の上に浮かぶAIエージェント戦略」と題して講演する。
また、エッジコンピューティングの適用分野として、トヨタIT開発センターのプリンシパルアーキテクトである大西亮吉氏が、「Automotive Edge Computing」のユースケースと要件と題して、トヨタ、インテル、NTTなどにより創設されたコンソーシアムの取り組みなどを紹介する。
そのほか、新企画として無料のハンズオントレーニングが4コマ(1コマ2時間)用意され、マイクロソフトによる「Azure Container Services for Managed Kubernetes」、redhatによる「AnsibleによるIT Automation 速習ワークショップ」などが開催される。
また、セッションはDevOps(開発・運用連携)、NFV(ネットワーク仮想化)、AI / ディープラーニング、HPC (ハイ・パフォーマンス・コンピューティング)、IoT / エッジコンピューティングの4つのデーマごとに行われ、イベント全体で70以上のプログラムが用意されている。