新価値提供戦略<a href="https://www.fujixerox.co.jp/solution/promotion/innovation" target="_blank">「Smart Work Innovation」</a>

新価値提供戦略「Smart Work Innovation」

富士フイルムグループの富士ゼロックスは5日、紙文書の処理などを含むワークフローの整流化、自動化により働き方の改革を支援するソリューション「Smart Data Entry(スマートデータエントリー)」の提供を開始した。

"紙"が創り出してきた情報の制御は、今もなお、企業文化にとって重要な役割を担っている。これを、先端テクノロジーを使い改善することで、働き方の改革へと繋げようとする同社の新価値提供戦略「Smart Work Innovation」に基づき提供開始される「Smart Data Entry」は、企業活動のフローを司る役割や証左として強い幹を形成する紙帳票データをターゲットにするものだ。

人間の視覚情報処理の仕組みを利用した文字認識技術を独自のAIとして活用し、手書きの帳票データ入力から情報抽出、確認・訂正、データ出力業務をシームレスに繋げることで、基幹システムへの入力作業、帳票データの仕分け作業時間の低減が可能になる。申請・届出受付や調査アンケートといった企業活動のなかで利用される業務での活用も可能で、クラウドを用いることで初期導入のコストも削減できる。

  • 新価値提供戦略「Smart Work Innovation」における位置(同社資料より)

    新価値提供戦略「Smart Work Innovation」における位置(同社資料より)

複合機をはじめドキュメントソリューションの歴史を積み重ねる同社がアナログ/デジタルを問わず"情報"を体系化す活用することを掲げる「Smart Work Innovation」のコンセプトに基づき提供される同ソリューションは、同社複合機や紙と電子文書の一元管理を行えるDocuWorksなどとの連携も可能になる。

手書き文字への認識評価のテストで利用していた文字群の例。難しい手書き文字の認識率向上に努めている様子がうかがえる。(同社公式サイト内「人間の視覚情報処理の仕組みを利用した文字認識技術」より)

手書き文字への認識評価のテストで利用していた文字群の例。難しい手書き文字の認識率向上に努めている様子がうかがえる。(同社公式サイト内「人間の視覚情報処理の仕組みを利用した文字認識技術」より)

文字認識技術については、公式サイト上で解説が行われているが、日本語、英語、中国語など複数の言語が混在した文書での認識を課題とし、脳神経科学による人間の視覚の仕組みを取り入れた各段階における特徴抽出を重ねることで読み取りが難しい手書き文字の認識率向上を図っていることが伺える。

同社は5月1日には、「高精度データエントリーサービス」「図面情報抽出サービス」「専門知識体系化サービス」と独自のDocument AI技術を活用したサービスを発表しており、「Smart Work Innovation」によるドキュメントソリューションの進化を具現化している。