成田国際空港(NAA)は7月5日、 国際線用として日本初となるAIを活用した自動装着機能付きの搭乗橋(ターミナルビルから航空機へ搭乗する際に使用する可動式の通路)を試験導入すると発表した。
既存の搭乗橋は人が運転するため、 装着の精度が個人の技量に左右される。自動装着機能付きの搭乗橋は、画像認証技術で航空機のドアを認識し、 ボタン操作1つで10cm手前まで自動で移動する。
航空機の駐機位置がずれた場合、 悪天候などで環境が変わった場合も、 蓄積された画像データをもとにAIが画像判定を行い、 ドアの位置を特定して、 装着を可能にする。
このように、自動装着機能付きの搭乗橋は、運転者個人の技量によらない均質な搭乗橋の装着による操作性の向上、装着まで余分な時間をかけないことによる機内待ち時間の減少、AIおよび画像認証技術を活用したヒューマンエラーの防止による安全性の向上を実現する。
自動装着機能付きの搭乗橋の導入に向け、既存の搭乗橋でAIの学習に使用する画像データの取得を行う。 その後、 2019年3月をめどに更新する搭乗橋に同機能を搭載した搭乗橋を設置し、 航空会社に利用してもらう。 その際、使い勝手や安全面などの評価・検証を行う。