キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は7月4日、FAX文書の電子管理やITシステム連携を実現するFAXサーバシステム「ライトニングFAX」の最新版を販売開始した。
最新版は、ライトニングFAXにオープンテキストのクラウド型FAXサービス「OpenText Fax2Mail」を組み合わせ、クラウド利用に対応したFAXソリューションとなる。
主な特徴として「OpenText Fax2mail経由のFAX送受信管理を効率化」「FAX回線の管理コスト削減」「システム連携の容易なプライベートクラウドFAX環境を構築可能」「MFP/クライアントOS対応版で低コストなFAXシステムを構築可能」の4点を挙げている。
FAX送受信管理の効率化については「ライトニングFAX クラウドFAXオプション」を利用し、OpenText Fax2Mail経由で送受信したFAX文書を一元管理することができ、クライアントアプリケーションを利用することで、FAX送受信履歴の参照・検索、文書の編集、送信指示を行うことを可能としている。
FAX回線の管理コスト削減に関しては、クラウド型FAXサービスをFAX通信手段として利用することで、FAX用の電話回線を自社で用意する必要がなくなり、急なFAX通信量の増加にも柔軟に対応が可能なほか、自社で複数台のFAX送受信専用デバイスを用意するよりも低コストで簡単にFAX回線の冗長化できるという。
システム連携の容易なプライベートクラウドFAX環境が構築可能な点については、自社内にFAX用電話回線やFAX送受信専用デバイスを用意する必要がないため、クラウド環境を利用したFAXシステムの構築が容易になり、ライトニングFAXとOpenText Fax2Mailはともにシステム連携に必要なAPI機能を備え、FAX受発注やFAX申込受付業務などのシステム構築に要する費用や時間を削減することを可能としている。
MFP/クライアントOS対応版で低コストなFAXシステムを構築できることに関しては「ライトニングFAX MFP対応版」に、サーバOSだけでなく、クライアントOSで稼働できる製品を新たに追加。サーバOSを管理するコストを削減し、キヤノン製複合機をFAX通信デバイスとして利用することで、FAX業務のシステム化を実現できるという。
価格は、いずれも税別で最新版の「ライトニングFAX Ver.6.01」が17万円~、ライトニングFAX クラウドFAXオプションが6万円、ライトニングFAX Ver.6.01 MFP/クライアントOS対応版が13万円、OpenText Fax2Mail(ライトニングFAX連携)は初期費用が500円~、月額費用が4000円~。
同社は、製造、金融、小売・流通業を中心にライトニングFAXおよびOpenText Fax2Mailを販売し、2020年までに300社への導入を目指す。