モリサワは、世界中からオリジナルタイプフェイスを募集する「タイプデザインコンペティション 2019(Morisawa Type Design Competition 2019)」を開催すると発表した。応募期間は11月1日~1月31日。出品料は無料。
タイプデザインコンペティションは、前身となる「モリサワ賞 国際タイプフェイスコンテスト」以来、30年以上にわたって書体デザイナーの発掘とデザインを発信する機会の創造に取り組んでいる書体デザインのアワード。前回(2016年)は過去最大となる49の国と地域から、和文・欧文部門あわせて700点を超える作品が寄せられ、今回も、新たな表現力とチャレンジ精神に溢れた作品を世界各国から募るという。
「モリサワ賞」は、独創性や審美性を追究した作品に贈られる。募集は和文部門と欧文部門にわかれており、審査は、和文部門を北川一成、鳥海修、西塚涼子、廣村正彰が、欧文部門はイリヤ・ルーデラマン、インドラ・クッファーシュミット、サイラス・ハイスミス、ラウラ・ミセゲルが行う。そのほか、特別審査員としてマシュー・カーターが参加するなど、各界で活躍するデザイナーや専門家が審査にあたる。また、ウェブサイトに作品を公開して実施する「ファン投票」では、一般からの投票で入賞作品が決定する。
なお、受賞者には表彰状とトロフィー、副賞として金賞受賞者(1点)には100万円、銀賞受賞者(1点)には50万円、銅賞受賞者(1点)には30万円、佳作受賞者(3点)には5万円が授与される。
また、前回までは製品化する書体を募集していた「明石賞」は、新たに毎回異なるテーマに沿った書体を募集するカテゴリへと生まれ変わる。今回はOpenTypeの規格で示された「バリアブルフォント」をテーマに据え、その新規性と先進性を評価するという。入賞者(最大3点)には、表彰状とトロフィー、副賞として50万円が授与される。
なお、作品受付は11月1日~1月31日、応募要項のダウンロード、エントリーと作品ファイルの提出などは公式サイトで行える。結果発表は審査会を経た2019年7月に予定されているということだ。