Python Software Foundationは2018年6月27日(現地日時)、Python バージョン3.7.0をリリースした。ダウンロードページからは、Windows版(x86/x64)およびmacOS版のバイナリーやソースコードを入手できる。
Python 3.x系は変数に型情報を与えるアノーテーション表記を導入しているが、リリースノートによれば、Python バージョン3.7.0は新たに未宣言のアノーテーション表記のサポート(PEP563)や、スレッドローカルストレージ(Thread local storage)用の新しいC-API(PEP539)を導入している。PEP545では日本語・フランス語・韓国語版のドキュメント公開を示しているが、筆者が確認した時点で日本語版ドキュメントはバージョン3.6.6用だった。
この他にも、組み込みブレークポイント(PEP553)やナノ秒の分解能を可能とする関数(PEP564)を始めとする多くの機能改善と、メソッド呼び出しの高速化、起動時間の短縮が加わった。Linuxは10%、macOSでは30%まで減少させ、全体的なパフォーマンスの最適化を行っている
阿久津良和(Cactus)