SUSEは6月25日(ドイツ時間)、「SUSE Linux Enterprise 15」「SUSE Manager 3.2」「SUSE Linux Enterprise High Performance Computing 15」の販売開始を発表した。
SUSE Linux Enterprise 15は、最新のモジュール式オペレーティングシステムで、マルチモーダルITを簡素化し、従来のITインフラストラクチャをより効率的にするという。その結果、ユーザーはオンプレミスおよびパブリッククラウド環境全体でビジネスクリティカルなワークロードを導入し、移行することを可能としている。
SUSE Linux Enterprise 15プラットフォームは、マルチモーダルIT環境全体でアプリケーションのモビリティを確保するために「コモンコードベース」を使用。同社の「Modular+」アーキテクチャは、既存のITインフラストラクチャを効率化する際に顧客が直面する新たな課題に対処するという。
SUSE Linux Enterprise 15は、開発者コミュニティに注力して、開発者向け無償サブスクリプションやコミュニティLinux (openSUSE Leap)のセットアップから、フルサポートのエンタープライズLinux本番環境への移行を迅速する。
また、Linux用に構築されたSUSE Managerの最新リリースは、コスト削減、DevOpsの効率向上、IoTやクラウドおよびコンテナインフラストラクチャ全体にわたる大規模で複雑な導入に対する管理の簡素化を中心とした新機能を提供するとしている。エッジデバイスからKubernetes環境までのすべてを一元管理・維持する単一のツールにより、ユーザーはDevOpsの効率を改善し、コンプライアンス要件を満たすことができるという。
SUSE Managerは、新しい拡張フォームベースのUI機能を使用することで、大規模で複雑な導入を容易に管理することを可能としている。
さらに、高度な分析(AIや機械学習など)とシミュレーテッドモデリングアプリケーションをサポートするためには、HPCインフラストラクチャが不可欠であるとを認識されつつあるため、SUSE Linux Enterprise High Performance Computing 15を別製品としてリリースすることで、ワークロードとクラスタ管理を含む並列コンピューティング環境向けに特別設計された包括的なサポートツールにより、成長市場に対応するという。
なお、SUSE Manager 3.2は現在利用可能で、SUSE Linux Enterprise 15は7月中旬に販売開始を予定している。