Wi-Fi Allianceは6月25日(米国時間)、「Wi-Fi Alliance® introduces Wi-Fi CERTIFIED WPA3™ security |Wi-Fi Alliance」において、Wi-Fiセキュリティの新規格「WPA3」を発表した。WPA3は10年以上にわたって使われてきたWPA2をベースとしつつ、これまでよりもWi-Fiセキュリティを簡素化し、より堅牢な認証とより強い暗号強度を実現するものとされている。
WPA3にはWPA3-PersonalとWPA3-Enterpriseという2つのモードが用意されており、パーソナルユースとビジネスユースの双方をカバーするとしている。
- WPA3-Personal: ユーザーが短くて簡単なパスワードを使っている際もより弾力性の高いパスワードベース認証を提供。外部からのパスワードを推測する攻撃に対してより強力な保護を提供する
- WPA3-Enterprise: 192ビット暗号強度に相当する保護機能を提供
Wi-FIのセキュリティ規格としてはWPA2が広く使われているが、昨年、WPA2に深刻な脆弱性が存在することが明らかになり、話題となった。WPA3はさらに強固なセキュリティを実現する方法とされており、今後はWPA2からWPA3への移行が進むと見られる。