TOP500 Supercomputing Sitesは6月26日(ドイツ時間)、「New GPU-Accelerated Supercomputers Change the Balance of Power on the TOP500|TOP500 Supercomputer Sites」において、スーパーコンピュータのランキングTOP500の最新版で新たに追加されたフロップスの56%が、NVIDIA Tesla GPUの実行によってもたらされたものだったと伝えた。
オークリッジ国立研究所(ORNL)およびテネシー大学で教授を務めるJack Dongarra氏はこうした動向について、「今年のTOP500は、ハイパフォーマンスコンピューティングおよび人工知能(AI)コンピューティングの双方をサポートするシステムへの明確な移行を表している」と分析している。
例えば、2018年6月のTOP500で第1位を獲得したSummit (IBM Power System AC922, IBM POWER9 22C 3.07GHz, NVIDIA Volta GV100, Dual-rail Mellanox EDR Infiniband)のピーク性能は187.7ペタプロッフスとされているが、その95%が27,686個のGPUによってもたらされたものだと説明がある。
Intel、Google、Fujitsu、Wave Computing、GraphcoreなどのITベンダーは機械学習のためのアクセラレータを開発しているが、NVIDIAはAIとハイパフォーマンスコンピューティングの双方に対応できるデザインをTesla GPUラインに適用してる。
従来のハイパフォーマンスコンピューティングアプリケーションにAIを適用する取り組みはまだ少ないが増加の傾向を見せており、今後のNVIDIAのGPUはさらに使用されるシーンが増加する可能性がある。