ヤフーは6月26日、2018年7月2日、社員の産休・育休後の復職支援・継続就業支援を目的とした企業内保育所「ヒュッテ」をYahoo! JAPAN本社が入居する東京ガーデンテラス紀尾井町内に開所すると発表した。

同保育所は、内閣府が進める待機児童の解消と、仕事と子育ての両立支援の計画に基づく「企業主導型保育事業」の国庫助成金を活用して開設・運用される。

同保育所のテーマは「おはなしとどうぶつ」。室内に絵本に登場する動物たちを描き、言葉とモノを結びつけ認識する力を養う。内面的に豊かな成長を目指すため、東京子ども図書館が選書に協力した約500冊の絵本を配備し、「読み聞かせ」プログラムを取り入れる。絵本は保育所利用者以外のYahoo! JAPANの社員にも貸し出す。

東京ガーデンテラス紀尾井町内の野生生物も生息する庭園を散歩コースとし、自然と触れ合うことでの心身の成長を促すほか、利用者の負担を減らすため、希望者にはオムツを保育所で用意し、洋服や布団などを保育所内で洗濯する「手ぶら登園」を導入する。

現在、同社の産休・育休後の復職率は96.1%だが、一部では、子どもの預け先が決まらず、職場復帰ができない社員や、自宅や職場から離れた保育園に通園させざるを得ないなど、日々の生活に支障をきたす状況も発生しているという。

そうした背景を踏まえ、同社はすべての社員が働きやすい職場づくりを目指し、産休・育休からの職場復帰を企業内保育所の開所により支援するとしている。

  • 企業内保育所「ヒュッテ」内装