富士通は、製造業における設計から製造および保守までのあらゆる情報をつなげるデジタルプレイス「FUJITSU Manufacturing Industry Solution COLMINA(コルミナ)」(以下、COLMINA)の認定制度「COLMINA Ready Program」を立ち上げ、6月より本格運用を開始した。
「COLMINA Ready Program」は、IoTシステムのエッジ領域製品となる製造現場の様々な機器やセンサー、ゲートウェイ、ソフトウェアなどに対して「COLMINA」との接続を検証済であることを認定する制度。同社は今まで、「COLMINA」の提供を通じて、ものづくりにおけるあらゆる情報をつなげる場を創出し、製造現場のデータと業務アプリケーションデータを連携して生産状況の可視化や故障予兆などを実現するIoTシステム構築を支援してきた。一方で、実際に製造現場の情報を活用するためには、様々な設備や機器からのデータ取得が必要であり、開発や検証作業に時間と労力を要することが課題になっていた。
同認定制度の運用開始により、認定済みの製品と「COLMINA」を組み合わせることで、製造現場の製造情報や稼働情報を取得する仕組みを迅速に構築できるため、高品質なIoTシステムを短期間で実現できるという。同社は今後、「COLMINA Ready Program」による認定製品を拡大し、2020年度末までに累計200機器の認定を目指す。また、「COLMINA」を活用することで、製造現場から取得するデータや業務データを活用した新たなサービスを創出するとともに、各パートナーとの連携をより一層強化していくということだ。