Formlabsとオートデスクは、3Dデータを元に物体を形成する技術でもあり、コスト削減や開発プロセスの効率化、市場投入の迅速化を可能にするアディティブマニュファクチャリング(AM:積層造形)のさらなる促進を目指し協業することを発表した。

  • Form 2

    Form 2

今回の協業により、作成された3Dデータの解析から編集、修正、構造最適化、そして3Dプリンタによる微細で忠実な出力までを、容易かつ確実に行えるソリューションを構築し、導入促進を図るという。協業の中核となるのは、メッシュデータの編集や修正、構造最適化を可能にするオートデスクの積層造形設計ソフトウェア「Autodesk Netfabb」および、多種多様な樹脂を使用でき、高品質のプリントを提供するFormlabsの光造形(SLA)方式3Dプリンタ「Form 2」となる。

  • Netfabbによるサポート構造の生成(Premiumエディション以上)

    Netfabbによるサポート構造の生成(Premiumエディション以上)

オートデスクおよびFormlabsの製品を取り扱うデータ・デザイン社は、これら製品を「Form 2 Netfabbバンドルパッケージ」として組み合わせ、製造業、ジュエリー業界、文教分野などの顧客を中心に提供を開始したという。オートデスクおよびFormlabsは、顧客が「Form 2 Netfabbバンドルパッケージ」を導入する際の支援、問題発生時の障害対応などをデータ・デザインとともに行うということだ。

また今回、Netfabbの対応3DプリンタにForm 2が追加された。これにより、柔軟な設定・生成が可能なNetfabbのサポート構造によって、さらに出力の確実性や後処理の容易さが向上したForm 2出力が可能となる。また、3Dオブジェクトの内部を空洞やラティス構造に簡単に変換でき、3Dオブジェクトの機能を維持したまま出力時間の削減や素材消費が軽減されるという。さらに、最新版Netfabbの一部機能がPreFormに搭載され、3Dデータ読み込み時に検出されたメッシュデータの不整合などをワンクリックで修正できる。これらの機能などを活用して準備した3Dオブジェクトは、PreForm用ファイル形式に直接保存でき、Form 2で迅速に出力可能となっているということだ。