ファミリーマートは15日、民泊新法(住宅宿泊事業法)の施行に伴い、民泊用の鍵受け渡しサービスが可能な"鍵BOX"の設置を都内と大阪の一部店舗で開始している。

ファミリーマートは5月に日本における民泊事業の普及、観光需要の更なる創出を目指し世界190カ国、8万都市以上での宿泊を提供する米Airbnbとの提携を行っており、鍵の受け渡しサービスを含む店舗を活用したホストおよびゲスト向け商品・サービスの開発・提供を発表している。

設置された鍵BOX(同社資料より)

設置された鍵BOX(同社資料より)

多様化する宿泊ニーズに応えるために15日に施行となった住宅宿泊事業法では、一定の要件のもと、許可制ではなく届出による住宅宿泊事業が行えるよう仕組みも創設されている。民泊新法の施行を受け、ファミリーマートでは鍵の受け渡しサービスが可能な「鍵BOX」の設置を都内と大阪の一部店舗で開始している。

鍵BOXは、英語、中国語、日本語に対応し、Airbnbの予約IDや必要な情報を入力して表示されるパスワードで部屋の鍵を取り出せる仕組み。高さ1485mm×奥行き580mm×横幅405mmのBOXには、30個の鍵の設置が可能となる。

同社は5月のAirbnbとの提携発表時に、訪日外国人へのさらなる利便性や旅の体験提供を可能とする発信地点として、宿泊者にいつでも気軽に訪問してもらう地域拠点となることで地域社会の発展に貢献していく旨の発表を行っている。外国人にとっても見慣れた製品が並ぶコンビエンスストアの新しい取り組みとなる。