ローソンは15日、同社が導入を開始している新型POSに外国人やシニアなど働き手に向けた機能の拡充を図ったことを発表した。
職場を問わず、まったく新環境で働くことになると覚えなくてはならないことが山のように襲ってくる。同僚や上司など助けてくれる人が居なければどうにもならないケースが出てくる。業務上の遅延はもちろん、とてつもない不安感は、働き手にとっても良くない。増してや外国から働きに日本を訪れる人はコミュニケーションも大変なものとなる。
ローソンは、外国人やシニアなど店舗の従業員が安心してレジ業務に取り組めるよう新型POSを導入している。昨年8月に発表した新型POS。操作はオートタッチパネルでナビゲーション操作や誤操作の際のポップアップやヘルプなどのIT化に加え、自動釣銭機による金銭管理の充実、止むを得ず小銭で商品を買う際にも、瞬時に小銭を自動計算してくれる。気兼ねが減ると同時にレジ前に並ぶ"列"の減少にも一役買ってくれそうだ。今年6月の時点で1,000店舗へ導入されている。
新型のPOSレジは、ナビゲーションの多言語化を進めており、今回、誤操作した際のポップアップメッセージ機能、各操作画面のヘルプ機能、会計後の伝票処理時などのナビゲーション「中国語(簡体)」・「ベトナム語」・「ネパール語」に対応したことを同社は発表している。今回の新機能の追加は、外国人従業員が持つレジ操作への不安の軽減、安心して働いていただくことが目的だとしている。
なお同社では、今後もスマホで決済するサービス「ローソンスマホペイ」やRFIDを使った実証実験、店舗IT機器や設備の効率化や省力化、そして多様な人財が安心して働ける環境づくりに邁進していく旨を発表している。