シーメンスPLMソフトウェアは、ライフサイクル管理(PLM)ソフトウェア「Teamcenter」ポートフォリオの最新バージョンを発表した。

今回発表されたTeamcenterの最新バージョンでは、クラウドベースの導入オプションを選択することで、PLMソフトウェアの維持管理コスト全体を削減できるほか、スマート・デバイスからウェブ・ブラウザーを介して手軽に情報にアクセスでき、ソフトウェア自体の維持管理も各種ツールで容易に行えるようになっている。

技術的専門性をさらに深め、業務用ソリューションの幅をさらに広げる新規ソリューションと拡張ソリューションが追加されたことで、ビジネスのデジタル化と、実際の業務や製品のデジタル・ツインから導き出される洞察に基づいた意思決定を推進するとしている。

TeamcenterにPLM導入オプションが提供されることで、WebベースのインストーラーであるDeployment Centerにより、Teamcenterの多様な環境管理を容易するほか、Teamcenterのプラットフォーム環境をより簡単にセットアップできるフルサポートを提供する。

なお、シーメンスのライフサイクル・コラボレーション・ソフトウェア 担当シニア・バイスプレジデントであるJoe Bohman氏は、次のようにコメントしている。「シーメンスは、業界の課題や市場の混乱に直面しているお客様のビジネスを変革して成長を可能にすることを証明する、適応性に優れた最先端PLMシステムをTeamcenterの最新バージョンで実現しようとしました。またTeamcenterの導入と所有のコスト効率を上げることにも重点を置くとともに、ウェブベースのソリューションを提供して製品ライフサイクル全体にわたって情報へのアクセス性を高めました。この最新バージョンでは、データ転送速度を最大10倍に、データ同期速度を5〜10倍に、スループットを毎時200万オブジェクトに高めるなど、複数のサイト間のパフォーマンスを大幅に向上させています」