さくらインターネットは6月12日、IoT/M2M向けのSIMサービス「さくらのセキュアモバイルコネクト」の新機能として、SIMルート機能、デバイス間通信機能、基地局情報取得機能の提供を開始した。
さくらのセキュアモバイルコネクトは、ユーザーのデバイスに搭載するSIMを提供し、デバイスと同社のデータセンター(DC)間を、インターネットを経由しないLTE閉域網で通信できるようにするサービス。
堅牢性の高いセキュリティに加え、DC事業者ならではの強みを生かし、ネットワーク通信速度制限を設けず、月額基本料金12円(税込)で通信を実現するという。また、ユーザーのデバイスから同社のDCに送信したデータは「さくらのクラウド」をはじめとした同社のインターネットインフラサービスのほか、ユーザーの既存ネットワークへの連携を可能としている。
SIMルート機能は、さくらのセキュアモバイルコネクトのコントロールパネル上でSIM自体をルーティング先として設定することで、SIMを搭載した拠点間接続機器やIoTゲートウェイなどのネットワークメンテナンスの手間や費用を削減することができるという。
デバイス間通信機能は、デバイス間通信を有効/無効化の設定ができ、デバイス間通信を有効にすることでデバイス間で通信をさせるシステムをクラウドを利用することなく構築し、費用削減することを可能としている。
基地局情報取得機能は、SIM搭載デバイスが接続している基地局情報をコントロールパネルとAPIで取得することを可能とし、GPSを利用することなく、デバイスが使われたおおよその地域を確認し、マーケティングなどに役立てることができるという。