日本電気(NEC)とマクロミルは6月12日、生活者データの利活用領域における協業を開始したと発表した。今回、マクロミルが持つ多様なデータとNECの技術を用いて協業し、より深く消費傾向や価値観を反映したマーケティング活動に役立つデータ/分析価値を企業へ提供することで、生活者一人ひとりにとっての豊かさを追求・享受できる社会の実現を目指す。
具体的には、マクロミルが独自に収集した生活者データに対し、NECの「顧客プロフィール推定技術」を活用することにより、生活者の詳細プロフィールや購買情報などの実績データを補完・拡充する。データソースを推定拡張することで、顧客企業のより精緻なマーケティング活動への貢献を目指す。
また、マクロミルが行う会場調査に、モニター(調査対象者)の視線方向を高精度に検知できる「遠隔視線推定技術」などのNECのセンシング技術を用いることで、アンケートで得られる意識データだけでは分からないモニターのホンネに近い選好傾向を分析。さらにマクロミルの脳波データ分析技術を用いてモニターの主観に基づいた意識データと実態に基づいたデータを組み合わせて分析することで、より深い生活者ニーズの理解を目指すという。
そのほか、マクロミルが保有する豊富な生活者データを、NECの「dotData - 予測分析自動化」を用いて、企業のマーケティング活動における高度なサポートの検討を実施する。マーケティング用に整備されたデータを一定規模保有する企業だけでなく、保有しない企業へも高精度なデータ分析を行い、自社データだけでは想像もしなかった結果から、より効果的な活動を可能とするサポートの提供を目指すとしている。