伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は6月7日、2020年の小学校プログラミング教育の必修化に向けて、小学校5・6年生を対象とする新規プログラミング教育コンテンツ「みんなでチャレンジ!ITエンジニア」を開発したと発表した。

  • 未来実現IT教室のロゴ

    未来実現IT教室のロゴ

同社は2015年度から、考える力(論理思考)、創り出す力(創造性)、伝える力(表現力)を養う場として、小学校4~6年生向けのプログラミングワークショップ「未来実現IT教室」を開催している。

2020年の小学校でのプログラミング教育必修化に向けて、遊べる物語を開催する中で収集した先生たちからの「何から手をつければよいかよくわからない」「プログラミングはやったことがない」という声などを基に、自社のノウハウを加えた新コンテンツを開発した。

同コンテンツのポイントとして、教育指導要領に沿った内容あり、社会科の授業である「産業や情報化を扱う単元」にそのまま組み込みを可能とし、学校のICT環境に左右されないプログラム、配送計画の効率化を行う同社のソリューション「MAMS(Mobile Asset Management Service)」が題材となっている。

同コンテンツでは、子供たちがITエンジニアとなり、ITが身近で使われていることや世の中を便利にするために役立つことを学びながら、街の配達システムをプログラミング的思考で考え、小さなセンサロボットである「Ozobot」と独自に開発した地図を使い、何通りもある配達ルートの中から最適なルートをグループワークで導き出す。

  • 独自の地図を走るセンサロボット

    独自の地図を走るセンサロボット

プログラミング言語は使わずに、色の組み合わせ(カラーコード)でプログラミング的思考を体験できる。企業教育研究会の協力を得て開発し、千葉大学教育学部附属小学校などでの検証授業を経て完成した。

  • 検証授業でのグループワークの様子

    検証授業でのグループワークの様子

なお、同コンテンツは45分授業2コマで構成し、「ITエンジニアになって『街の配達システム』を作ろう」をメインテーマに、ITが身近にあり生活を便利にしていることを理解し、IT技術を支える人材としてITエンジニアがいることを知り、Ozobotと地図を使って配達ルートを考えることを学ぶ。同社では、6月下旬から小学校を対象に出前授業(出張授業)を実施する。