ワイヤレス・テクノロジー・パーク2018<a href="https://www.wt-park.com/2018/" target="_blank">公式サイト</a>

ワイヤレス・テクノロジー・パーク2018公式サイト

5月23日から25日の3日間、東京ビッグサイトで開催された無線通信技術の研究開発に焦点を当てた国内最大級の専門イベント「ワイヤレス・テクノロジー・パーク2018(以降:WTP2018)」。

「5G Tokyo Bay Summit 2018」と題されたパビリオンでは、通信事業者や世界主要ベンダーの5Gへの取り組みに加え、その実用化に向け日進月歩で進化している5Gを活用した新たなサービスやアプリケーションなどのユースケースが展示されていた。本稿では、「WIP2018」会場内「5G Tokyo Bay Summit 2018」パビリオンで数多くの来場者から注目を集めていた展示をピックアップしてお届けしていこう。

まずピックアップするのは、イメージエンジニアリングのプロフェッショナル集団、クレッセントによる「SpaceFighterトレーニングプログラム」と題された、VRアバターシステムを用いたインタラクティブコミュニケーションシステムだ。これは、遠隔地の参加者・インストラクターが同一のVR空間「CyberCity」に集まり、アバターを操りながら言語のみならず身振り手振りや表情といった非言語情報を含めたコミュニケーションを図ることが可能となるというもの。

5Gを利活用することで、様々な非言語情報を遅延なく伝送できるため、円滑なインタラクティブコミュニケーションを実現するという。展示ブースでは、モーションベースを使ったマルチプレイヤーで楽しめるシューティングゲーム仕立てのコンテンツを体験できるとあって、数多くの来場者が詰め掛け我先にと体験していた。

  • NTTドコモとクレッセントによる「SpaceFighterトレーニングプログラム」。VR空間での情報量の多いコミュニケーションやゲームを楽しめるコンテンツが好評を博していた
  • NTTドコモとクレッセントによる「SpaceFighterトレーニングプログラム」。VR空間での情報量の多いコミュニケーションやゲームを楽しめるコンテンツが好評を博していた
  • NTTドコモとクレッセントによる「SpaceFighterトレーニングプログラム」。VR空間での情報量の多いコミュニケーションやゲームを楽しめるコンテンツが好評を博していた

  • 本格的な試遊台でのプレイ。その臨場感とクオリティの高さには驚かされた

    本格的な試遊台でのプレイ。その臨場感とクオリティの高さには驚かされた

次いでピックアップするのは、フジテレビジョンの「Diorama Stadium 2018」と題された新しいスポーツ観戦体験の提案だ。5GとAR技術を利活用することで、テレビやネットで放送されているスポーツ中継が「ただ視聴する」だけではなく、ユーザー自身でカメラを切り替えて見たい映像を観る、ARによってより多くの情報とあわせて中継を楽しむことができるという。展示ブースでは、ゴルフ中継と国内フォーミュラレースの中継を楽しむことが可能なデモンストレーションを体験することができた。

レース中継のコンテンツでは、舞台となっているサーキットのどこにどのドライバーが走っているのか、コースの高低差はどうなっているのか、ドライバーのアクセル・ブレーキ操作を視覚的に捉えることができたほか、任意でオンボード映像に切り替えることも。実際にサーキットで観戦していると時間をもてあまし気味になる人も多いかと思うが、こういったカタチでより多くのコンテンツを楽しむことができれば満足度も向上するだろう。新しいカタチのスポーツ観戦のみならず、その他の分野への利活用が期待される。

  • 「5G Tokyo Bay Summit 2018」パビリオン、フジテレビジョンブース

    「5G Tokyo Bay Summit 2018」パビリオン、フジテレビジョンブース

  • 写真左はレース中継を、写真右はゴルフ中継を新たなカタチで楽しめるデモンストレーション。卓上のARマーカーをアプリで読み取り、単に中継映像を楽しむだけではなく様々な情報の見える化によってグッと密度の濃い情報・体験を味わうことができる
  • 写真左はレース中継を、写真右はゴルフ中継を新たなカタチで楽しめるデモンストレーション。卓上のARマーカーをアプリで読み取り、単に中継映像を楽しむだけではなく様々な情報の見える化によってグッと密度の濃い情報・体験を味わうことができる
  • 写真左はレース中継を、写真右はゴルフ中継を新たなカタチで楽しめるデモンストレーション。卓上のARマーカーをアプリで読み取り、単に中継映像を楽しむだけではなく様々な情報の見える化によってグッと密度の濃い情報・体験を味わうことができる