横河電機は5日、制御事業のブランド「OpreX(オプレックス)」を策定したことを発表した。新ブランドは制御関連の製品やサービス、ソリューションを包括するものとなる。

西洋医学の意思を持ち科学的な根拠を追求する横河民輔工学博士が1915年に設立した電気計測の研究所が同社Webサイト会社沿革の先端にある。2015年に100周年を迎えた同社の100周年記念サイトには、1917年の配電盤用電気計器(電流、電圧、電力等)のローンチから工業計器、航空計器の研究製造と貴重な写真を交えた歴史と数々の製品写真が閲覧できる。明治維新から50年も立たないころ、産業のイノベーションを巻き起こしていった同社は現在、その技術力を活かし、生産設備の制御、電気・電子製品、自動車、通信やプラントメンテナンスなどの計測事業、航空や航海といった分野の安全性の確保を、ビジネスを通じて世界各地で展開している。

そんな横河電機が制御事業ポートフォリオ全般を包括する新しいブランドとして「OpreX」を発表した。新ブランドはビジネス課題解決を目的に、制御関連の製品とサービスやソリューションを含むもので顧客の変革と成長を支援するための統合的なブランドになる。以下の5つのカテゴリーが発表されているほか、特設サイトも設置している。

・OpreX Transformation : 企業活動全体を俯瞰し、生産からサプライチェーン、リスク管理や経営までの領域を含む卓越したオペレーションを実現する包括的ソリューション
・OpreX Control : お客様の経営や操業の変更に迅速に対応し、高効率かつ高品質、そして安全で安定した操業基盤を支える制御システム
・OpreX Measurement : 高精度な測定、データ収集、分析を可能にする現場機器やシステム
・OpreX Execution : 世界各国での実績と経験に基づく、柔軟で機敏なプロジェクト遂行サービス
・OpreX Lifecycle : お客様に寄り添い、プラントのライフサイクルにわたり、最適な操作を実現する維持・改善サービス

今後はOpreXブランドのもとに製品、サービス。ソリューションのポートフォリオを充実させ、制御分野の顧客に対して、制御事業のビジネスコンセプト「Synaptic Business Automation」を推し進める構えだ。Synaptic Business Automationは、ナレッジとデジタルオートメーション技術の融合、ビジネスプロセスの変革支援を掲げるビジネスコンセプトで統合ソリューションを提供している。