日立と日立インフォメーションアカデミー、トレンドマイクロは6月6日、国内で不足するセキュリティ人材の育成加速を目的に、サイバーセキュリティ分野での人材育成に関する協業について基本合意書を締結したと発表した。各社がもつナレッジを相互活用し、新たなセキュリティ人材育成に関する共同事業を立ち上げる。

  • サイバーセキュリティ分野の人材育成促進

    体制図

具体的には、トレンドマイクロが有する国内外の脅威動向や最新の攻撃シナリオといったサイバーセキュリティに関する独自の知見と、日立が幅広い分野で培ってきたシステムの開発・運用ノウハウ、そして日立グループ内外に研修サービスを提供する日立インフォメーションアカデミーの人材育成ノウハウを活用し、研修カリキュラムや教材といった教育コンテンツの企画・開発から研修サービスの運用までを共同で推進していく。

今回、協業の第1弾として、日立グループ社員約2000名の受講実績がある、トレンドマイクロの知見を取り入れた「サイバー攻撃対応研修」を、一般の利用者が広く活用できるカリキュラムに改訂し、日立インフォメーションアカデミーが2018年10月より提供開始する。同研修は2019年3月までに顧客企業から1000名の受講者獲得を目指す。