アールティは6月1日、頭部カメラ付き上半身ヒューマノイド型研究用17軸ロボット「Sciurus17(シューラスセブンティーン)」をアカデミック、研究用途向けに販売を開始したことを発表した。価格は300万円(税別、オプション別)。

  • 頭部カメラ付き上半身ヒューマノイド型研究用17軸ロボット「Sciurus17」

    頭部カメラ付き上半身ヒューマノイド型研究用17軸ロボット「Sciurus17」

Sciurus17は、頭部に3次元距離カメラを搭載し、位置、速度、電流(トルク)等の情報により両腕のアームを制御することができる上半身人型ロボットで、サービスロボットの開発用プラットフォームとして、両手を使うタスクや軽作業の研究用に開発された。

両腕とも7軸の冗長性を有し、障害物をよけながらタスクをこなすコントロールが可能となっている。また、腰軸を有効的に活用することによりアームの作動範囲を拡張できる。

外装に3Dプリンタを活用することで、低価格を実現している。フリーウェアであるROS(Kinetic Kame)に対応しており、その豊富なパッケージを利用でき、ロボット研究開発に活用できる。

また、主なスペックは、サイズが200mm×390mm×480mm、作業有効範囲:直径1.2m、可搬重量:約0.5kg、自由度:頭部2/右腕7/左腕7/腰1の計17となっている。

なお、同ロボットは、6月4日〜5日に北九州市小倉の西日本総合展示場にて開催される「ロボティクス・メカトロニクス講演会2018」併催の企業展示の同社ブースにて、実物が展示されている。