国立科学博物館は、昆虫をテーマとした特別展「昆虫」を開催することを発表した。会期は7月13日〜10月8日(7月17日、9月3日、10日、18日、25日は休館)。開館時間は9:00〜17:00(金曜、土曜日は20:00まで、8月12日〜16日、19日は18:00時まで、入場は閉館時刻の30分前まで)。入場料は一般・大学生 1600円(前売1,400円)、小・中・高校生 600円(前売500円)、金曜・土曜限定ペア得ナイト券 2000円(当日券のみ、販売期間:7月13日〜10月8日)、未就学児は無料。

特別展「昆虫」

特別展「昆虫」

同展は、昆虫の体のしくみや能力、生態まで、充実した昆虫標本のほか、CGや体感型など多角的な展示手法で紹介する特別展。最新の研究や昆虫の採集も取り上げ、どんな採集方法があるのか?採集が研究にどうつながるのか?など、正しい昆虫採集についても学ぶことができる。

見どころは、2mの「巨大模型」と数万点の「標本回廊」。さらに、世界に1点だけというヤンバルテナガコガネ「ホロタイプ標本」が公開される。このほか、人類よりはるか昔から存在した昆虫で、絶滅してしまったアリエノプテラ目という目(もく)が、奇跡的に琥珀の中に閉じ込められた状態で初公開されるほか、とても天然のものとは思えない鮮やかな色のボディを持つ昆虫たちと、とても昆虫とは思えない奇抜な形をしたものなど昆虫の多様性が示される。

  • CTスキャン画像 協力:島津製作所

    CTスキャン画像 協力:島津製作所

また、特殊カメラで撮影された体長数mm以下の小さな体の昆虫たちを、モニター上で拡大・回転させて、普段は見られない細部や裏側を観察したり、マイクロCTスキャン画像と3D画像、電子顕微鏡(SEM)といった最新技術で昆虫の細部を観察するコーナーなどが用意されるという。

愛を叫んで昆虫に変身!?

愛を叫んで昆虫に変身!?

さらに、同展の開催に向け、新種の昆虫を見つけるべくマダガスカルを訪れ、セイボウの新種(未記載種)を発見したという。今回「新種昆虫ネーミングキャンペーン」として、応募した来場者1名の名前が、この新種昆虫の名前(学名)として付けられ、論文で発表されるということだ。また、当選者は、昆活マイスターであり同展サポーターの香川照之氏が登壇する「ネーミングセレモニー」に出席することとなる。

このほか、会場内で入手できるQRコードをスマートフォンで読み取ると、アプリが立ち上がり、カメラに向かって昆虫への愛を叫ぶとAR技術で昆虫に変身できる企画などが用意されている。