ルネサス エレクトロニクスは6月1日、同社の100%子会社であるルネサス セミコンダクタマニュファクチュアリング(以下RSMC)の山口工場(山口県宇部市)および滋賀工場(滋賀県大津市)の一部(シリコンライン)について、今後2〜3年を目処に工場閉鎖および集約する方針を決定したことを発表した。
RSMCは、6インチライン製造拠点について、2016年3月期通期決算発表時に「再編を含めたあらゆる可能性について震災対応に目途が付いた時点で検討・検証開始予定」とアナウンスし、将来の事業環境のニーズに合った最適な生産体制構築のための検討を進めてきた。
その結果、山口工場および滋賀工場の一部(シリコンライン)においては、合理的かつ安定的な製品供給を継続する運営が困難になると判断し、今後2〜3年を目処に閉鎖および集約する方針を固めた。
今回の対象生産ラインで現在生産している製品については、生産中止や当社グループの他拠点へ一部生産移管を行い、滋賀工場の化合物ラインについては生産を継続する予定だという。
なお、この決定に伴う対象拠点の社員の処遇については、今後雇用が継続されるよう努力するとしている。また、山口工場や滋賀工場の一部の閉鎖および集約後の工場の活用についても、今後、譲渡先を確保するよう努力するということだ。