MAMORIOと東日本旅客鉄道(JR東日本)は5月29日、JR線の利用客のサービス向上を目的に「お忘れ物自動通知サービス」の試験運用を6月1日から開始すると発表した。
新サービスは、MAMORIOが販売する紛失防止タグ「MAMORIO」を付けたバッグや財布などの所持品がJR線内の4駅の「お忘れ物承り所」に届けられた際、専用アンテナ「MAMORIO Spot」が所持品に付いているMAMORIOの電波を受信し、所持品の所在地を「MAMORIOアプリ」をインストールしたユーザーのスマートフォン端末へ自動的に通知するというもの。
対象となる駅は、東京駅、上野駅、大宮駅、千葉駅の計4駅。これらの駅の忘れ物承り所にMAMORIO Spotを設置し、主に運用面の確認を行うことで、今後の同サービスの継続について検討する。
実験期間は6月1日から3カ月程度だが、試験運用の結果を踏まえて運用継続を検討していく。利用にあたっては、ユーザーが自身で事前にMAMORIOを購入して所持品に取り付け、MAMORIOアプリをスマートフォンにインストールして登録する必要がある。
MAMORIOは、Bluetooth Low Energy(BLE)タグを付けることで、スマートフォンと連係して紛失を防ぐ製品。万が一の置き忘れ時には、スマートフォンに置き忘れた場所と時間を通知し、いつ、どこで落としたのかがわかることで、捜索範囲を減らすことができるという。
また、特許取得済の「クラウドトラッキング機能」の利用により、全国のMAMORIOユーザーと協力して自分の物を探すことが出来るため、発見確率が向上するとしている。
さらに、公共交通機関や商業施設などにMAMORIO Spotを設置することで、忘れ物が忘れ物預かり所などに届いた際に自動的に通知するサービスの展開や、プロの手による捜索支援サービスや紛失時の保証が受けられる有償オプション「あんしんプラン」の提供など、多様なシーンでの紛失の不安を減らし「なくすを、なくす」を実現するという。