Microsoftは2017年10月に提供を開始した「Windows 10 Fall Creators Update」で、Windows 10にWSL (Windows Subsystem for Linux)と呼ばれる機能を正式に搭載した。WSLによってLinuxバイナリをWindowsカーネルで実行可能にしたことで、複数のLinuxディストリビューションをMicrosoft Storeからインストールして利用できるようになった。
現在、Microsoft Storeに登録されているディストリビューションはUbuntu、Debian GNU/Linux、SUSE Linux Enterprise Server、openSUSE Leap、Kali Linuxなどとなっているが、ここに新しくClear Linuxが加わる可能性がある。
5月27日(米国時間)にGitHubに追加された「Package Clear Linux for WSL · Issue #74 · clearlinux/distribution · GitHub」において、Clear LinuxをWSL対応にすべきではないかといった意見が表明された。MicrosoftからすでにLinuxディストリビューションを追加するためのドキュメントが公開されており、対応はそれほど難しくないものと見られる。
Canonicalは既存のUbuntuに加え、「Ubuntu 18.04」と「Ubuntu 16.04」を新たにMicrosoft Storeに追加。既存の他のLinuxディストリビューションもより新しいバージョンをMicrosoft Storeに追加する可能性があり、多種多様なLinuxディストリビューションを使う環境として、Windows 10が有力なプラットフォームになり始めている。