ジュニパーネットワークスと、エンドポイントセキュリティソリューションを提供するカーボン・ブラック・ジャパンは、セキュリティ分野で提携し、機能連携を図るとともに、マーケティング活動も協同と行っていくと発表した。
連携するのは、ジュニパーネットワークスのクラウド版脅威検知ソリューションの「Sky Advanced Thread Prevention(Sky ATP)」およアプライアンス製品「Juniper Advanced Thread Prevention Appliance(JATP Appliance)」と、カーボン・ブラックのリアルタイムEDRソリューション「Cb Response」。
Sky ATPとCb Responseの連携では、Cb Responseのふるまい検知で把握したエンドポイントの感染ホストのIP情報をSky ATPに通知し、感染ホストの通信を遮断する。
また、Sky ATPのサンドボックスで検知した脅威の感染ホストのIP情報をCb Response通知し、Cb Responseが対策を講じる。
JATPとCb Responseの連携では、JATPで検出した脅威をCb Responseとシェアし、Cb Responseは感染ホストを隔離するほか、JATPで検出した脅威をCb Responseのシスログ情報を含めて分析し、ネットワーク内のインシデント情報(キルチェーンのステータス)を可視化する。
ジュニパーネットワークス 代表取締役社長 古屋知弘氏は、「現在、Sky ATPとJATPを中心に中心に国内にセキュリティを提供しているが、今後は、協業パートナーを通して、End to Endで提供していきたいと思っている。カーボンブラックとの協業では、共同ソリューションを販売していくが、そのために共通パートナーの販売体制の強化、共同での検証・デモ環境の構築、協同マーケティングによる案件開拓を行っていく。今後は勉強会やセミナーを共同で開催し、認知度をあげていきたい」と語った。
一方、カーボン・ブラック・ジャパン カントリーマネージャー 西村雅博氏は、「連携を核に日本のビジネスを盛り上げていきたい」と述べた。
また、両社が連携する意義について、カーボン・ブラック・ジャパン カントリーマネージャー テクノロジーディレクター Richard Li氏は、「今後、2020年に向け、さまざまな攻撃が懸念されるなかエンドポイントとネットワークが一緒に働くことが重要だ。どれくらいソリューションと連携でき、それによってどれくらいの価値が生み出されるかを注目してほしい」と述べた。
そのほか、ジュニパーネットワークス 技術統括本部長 加藤浩明氏は、現在、SkyATPとJATPは別々のエンジンを利用しているが、近い将来、統合することを明らかにした。