IIJグローバルソリューションズは24日、スウェーデンのAXIS社(アクシスコミュニケーションズ)のネットワークカメラのクラウドサービス「Network Camera as a Service」の提供を開始することを発表した。
ネットワークカメラを世に送り出した1996年以来、世界各国のパートナー企業と協業してきたスウェーデンのAXIS。同社の公式サイトには、その歩みが日本語で記されているが、1984年はIBMメインフレームにPCプリンタを接続するためのプロトコルコンバーターで躍進を遂げ、1996年には世界初のネットワークカメラ「Neteye 200」を開発、1998年にはビデオエンコーダの開発とネットワークカメラの周辺にある技術向上に取り組むなど牽引。2015年にはキヤノングループの一員となり、グローバルな展開を図る企業だ。カジノや刑務所から金融や官公庁まで、照明や照度、監視から公共性など役割に応じた製品とソリューションを展開している。
24日よりIIJグローバルソリューションズは、このAXISが開発したネットワークカメラに回線、データ解析/可視化ツール等をパッケージ化しクラウドで提供する「Network Camera as a Service」で、人数計測/滞留分析/属性解析など店舗やマーケティング分野に適したすべてをワントップで提供する。データは、「IIJモバイルサービス」と「IIJ GIOクラウドサービス」の間を閉域網で構築。店舗にカメラを設置するだけで、統計データをクラウドで利用できるようになる。
同社ではサービス提供の背景に流通・小売業においてはPOSなどによる購買分析は進んでいるが、購買にいたらなかった場合の店内行動情報の把握がマーケティング的な課題になっていることを挙げており、ワンストップのネットワークカメラソリューションを提供することで、消費者のニーズに応じた店舗改善を狙う。なお、価格は機器買い取りの場合、初期費用180,000円/月額費用5,000円、レンタルの場合は初期費用なしの月額5,000円から利用できる。