電通国際情報サービス(ISID)5月24日、国内製造業を対象に故障予知に特化したビッグデータ分析プラットフォーム「PDX(ピーディーエックス)」の提供を6月に開始すると発表した。
PDXは、ISIDの関連会社である米Predictronicsが製品化した分析プラットフォームで稼働データ収集ツール「PDX DAQ」、分析ロジック作成ツール「PDX SANDBOX」、WEB GUIでの分析結果可視化ツール「PDX DEPLOY」で構成されている。製品・設備の稼働データ収集からデータ分析ロジックの作成、分析結果の可視化まで、一連の仕組みをノンプログラミングで実装し、故障予知システム構築を効率的に実現するという。
今回、同製品の第1弾として分析ロジック作成ツール「PDX SANDBOX」を6月から販売開始し、そのほかツール群についても今後順次販売する。
PDX SANDBOXの主な特徴として「複雑な分析システムをノンプログラミングで構築」「知見に基づいて実装された分析モジュール群」の2点を挙げている。
複雑な分析システムをノンプログラミングで構築することについては、稼働データを取り込む際の前処理や、分析のためのパラメータ設定など、従来は専門的なプログラミングの知識を要していた分析システムの構築を、すべてノンプログラミングで実施することができるという。
分析モジュール群はに関しては、手順に沿ってパラメータ設定を行うだけで高度な分析アルゴリズムを実行することができ、実行結果はすぐにグラフ上に可視化されるため、設定したパラメータの妥当性をその場で確認しながら調整を加えていくことを可能としている。
ISIDでは、今回の提供開始に併せて新たに打ち出すソリューションコンセプト「インダストリアル・ビッグデータ」の下、中核的製品と位置付け、今後は同製品の拡充とともに、製造業のビッグデータ分析を支援するソリューションを展開していくという。