電通国際情報サービス(以下、ISID)は24日、国内製造業を対象に、故障予知に特化したビッグデータ分析プラットフォーム「PDX(ピーディーエックス)」の提供を開始することを発表した。
PDXは、故障予知分析に必要となる製品・設備の稼働データ収集から、企業ごとの製品種別やニーズに応じた分析ロジックの作成、分析結果の可視化まで、一連の仕組みをノンプログラミングで実装し、高精度な故障予知システム構築を効率的に実現するスイート製品。稼働データ収集ツール「PDX DAQ」、分析ロジック作成ツール「PDX SANDBOX」、WEBGUIでの分析結果可視化ツール「PDX DEPLOY」といった複数のツール群で構成される。
2018年6月より販売を開始する「PDX SANDBOX」は、稼働データを取り込む際の前処理や、分析のためのパラメータ設定等、これまでは専門的なプログラミングの知識を要していた分析システムの構築を、すべてノンプログラミングで実施することができる。
また、豊富な知見に基づいて実装された分析モジュール群分析モジュール群を活用することで、手順に沿ってパラメータ設定を行うだけで高度な分析アルゴリズムを実行できる。その結果は即座にグラフ上に可視化され、設定したパラメータの妥当性をその場で確認しながら調整することができる。
「PDX SANDBOX」を中核に、「PDX DAQ」や「PDX DEPLOY」を組み合わせて導入・活用することで、データ収集から分析結果の可視化まで、一連の仕組みを効率的に構築することができ、既存の設備や監視システムとの連携も含めた業務への展開をスピーディに行うことが可能となっている。
ISIDは、今回のPDX提供開始を機に、新たなソリューションコンセプトとして「インダストリアル・ビッグデータ」を打ち出し、同製品をその中核的製品と位置付け、製造業向けビッグデータ分析領域において、今後さらなる強化拡充とともに、製造業のビッグデータ分析を支援するさまざまなソリューションを展開していく計画だとしている。