IIJグローバルソリューションズは5月22日、VPN機能、最新のセキュリティ機能、セキュアなリモートアクセス環境をクラウドで提供する「Cato Cloud (ケイトクラウド)」を、イスラエルのCato Networks、マクニカネットワークスと提携し、9月4日に提供開始すると発表した。

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新サービスは、グローバルに展開する日系企業を対象にCato Networksが提供する次世代型セキュリティクラウドサービス。

同社がユーザー拠点ごとに提供するサービスアダプタ「Cato Socket」経由、または同社の「Client Application」をインストールしたデバイスから、世界約40カ所に展開するPoP(Point of Presence)に自動的に接続することで、各種クラウド基盤や各拠点間のVPNおよび安全なインターネットアクセスを実現するという。

そのほか、次世代型ファイアウォールやアンチマルウェア、IPS機能も備えている。各機能や利用状況はグラフィカルな管理者画面から一元的に管理でき、インフラの運用における負荷やコストを軽減するとしている。

主な特徴として、IIJグローバルは「グローバルに利便性の提供」「拠点ごとのUTM機器などのアプライアンス設置が不要」「セキュアなリモートアクセス環境を簡易に利用可能」の3点を挙げている。

利便性の提供に関しては、Cato Networksは世界約40カ所にPoPを展開しているため、ユーザー企業は最寄りのPoPからサービスの利用を可能としている。また、Cato Cloudは99.999%の稼働を保証する可用性の高いクラウド基盤であり、PoPの稼働状況も常に公開している。

拠点ごとのアプライアンス設置については、次世代ファイアウォールやSecure Web Gatewayなどの各種セキュリティ機能をCato Cloudが提供するため不要。機器購入コストや保守費用などの運用コストを削減できるという。

セキュアなリモートアクセス環境に関しては、Windows OS/iOS/Androidの各デバイスのClient Applicationが、最寄りのPoPを自動選択してCato Cloudに接続するため、VPN接続した社内データセンターやクラウドサービスへの安全なアクセスを実現できるとしている。

新サービスは7月24日から受付を開始し、参考価格は初期料金が72万円~、年額料金が420万円~。